2024年03月29日

面白い芸術作品ばかり?現代アートの魅力的な作品を詳しくご紹介!

アート飛田

数多くある芸術ジャンルのなかでも、とくに現代アートは面白い作品が多く存在します。難解なイメージもある現代アートですが、親しみやすいユニークな視点を持った作品ばかりで、芸術や美術の知識がない人でも楽しめるのが魅力です。そこで今回は、現代アートの面白い芸術作品を数多くご紹介します。ぜひ、お気に入りの作品を見つけてみてください。

1. 現代アートとは

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現代アートと聞くと、難しそう、知識がないと理解できないというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。まずは現代アートとは一体どういったものなのかを見ていきましょう。

1-1. 現代アートの定義

現代アート、第二次世界大戦後から21世紀にかけられて作られた作品を指します。それまでの伝統的な芸術作品は、技術や技巧に焦点が当てられたものが多かったのですが、現代アートでは目に見えないコンセプトが作品のテーマとなることが増えました。とくに、社会情勢を反映したものや社会に対する問題提起を行うものも多く、別名でコンテンポラリーアートと呼ばれることもあります。

1-2. 現代アートの楽しみ方

現代アートはそれまでの芸術作品とは違って、美しさという目に見えるものだけがテーマではありません。そのため、難しいと感じる人が多いのも現実です。しかし、現代アートは私たちがその作品に触れて思考を展開することで完成するアートです。つまり、目で見て楽しむだけでなく、頭で考えることによっても楽しめるのが現代アートの魅力といえるでしょう。また、現代アートのなかには、鑑賞者が参加できるようなタイプのものも存在します。枠にとらわれることなく自由に発想を楽しんでみましょう。

2. 面白い芸術作品

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ここでは、現代アートのなかでも、とくに面白いユニークな芸術作品をご紹介します。

2-1. マリーナ・アブラモヴィッチの「The

Artist Is Present」 マリーナ・アブラモヴィッチは、ユーゴスラビア出身のアーティストです。パフォーマンスアートという、アーティスト自身を表現の対象とするアートの第一人者ともされています。「The Artist Is Present」 では、作品の展示期間中736時間30分もの長い時間沈黙を貫き、訪れる観客と一緒に時間を過ごすというパフォーマンスを行いました。観客の中には5分程度彼女の正面に座る人もいれば、1日中座っていた人もいたようです。とくに、元恋人で共同作品を多く手掛けていたウライが登場した時には、大変感動的なシーシーンとなりました。

2-2. 村上隆の「フラワーボール」

村上隆は、日本における現代アートの第一人者です。彼はスーパーフラットという概念を提唱しており、日本ではハイなものもローなものも、全てまとめて消費されているという批判を行っています。とくに日本文化である「カワイイ」や「オタク」などをテーマにしたものも多く、世界的にも高い評価を得ています。 「フラワーボール」は2000年に制作された芸術作品で、大量印刷ができる版画の技法を使ったシリーズの1つです。代表的なモチーフである花柄の可愛らしいマークが所せましと印刷されています。一見可愛らしい作品に見えますが、そこからは中身のない大量生産への批判も見えてきます。そのように可愛さの中にある狂気を表現した興味深い作品です。

2-3. 蔡国強『龍脈/万里の長城を1万メートル延長するプロジェクト』

蔡国強は、中国出身の現代美術家です。筑波大学で学びながら作家活動を開始したという経歴を持つ、日本とゆかりのあるアーティストでもあります。彼は火薬を爆発させて絵画を描くことから「爆発のアーティスト」という異名を持ちます。 本来、破壊や争いなどに利用される火薬を使って作品を制作することで、火薬を爆発させ、破壊を想像へと昇華させようというコンセプトです。「龍脈/万里の長城を1万メートル延長するプロジェクト」は、万里の長城の最西端から炎と煙を出現させ、万里の長城に1万メートルを加えるというプロジェクトです。このように、国を巻き込んだ大がかりなプロジェクトを多数発表しています。

2-4. ジェフ・クーンズ 『バルーンドッグ』

ジェフ・クーンズは、シュミレーショニリズムと呼ばれるアート分野の第一人者です。シュミレーショニズムとは、大衆が持っている既存イメージを作品に取り入れ、それを大胆な方法でアプローチするという活動です。この「バルーンドッグ」はセレブレーションシリーズと呼ばれる、祝日や記念日などの特別な日をテーマにしたシリーズのうちの1つとして制作されました。子どもの頃誰もが憧れたバルーンドッグを、ピカピカと光るピンク色のカラーリングで巨大化させた作品です。子どもの頃のウキウキとした憧れや嬉しさ、わくわく感を呼び起こさせてくれます。

3. まとめ

今回は、面白い芸術作品が多い現代アートの世界についてご紹介しました。現代アートとは、伝統的なアートとは違い、そのコンセプトを前面に押し出されているという特徴があります。一見、難解そうに見えますが、ポップな見た目やユニークな視点を持ったものも多く、誰でも気軽に楽しめるのが魅力です。ぜひお気に入りの作品を探してみてください。 兵庫県西脇市にあります「アート飛田」では、さまざまな美術作品の販売・買取を行っております。西洋美術・古美術・茶道具・有名作家による工芸作品など、創業88年にわたってお客様にニーズにあったお取引を行ってまいりました。美術作品や芸術作品の買取をご希望の方は、お気軽にご相談ください。