2024年03月22日

古美術と骨董品の違いについて!芸術と歴史の魅力をご紹介

アート飛田

古い書画や陶磁器などに興味を持っている方は少なくありません。しかし、その違いを正確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。古美術品と骨董品は、芸術と歴史の世界への入り口となるものですが、その特徴や魅力はそれぞれ異なります。この記事では、古美術品と骨董品の違いについてわかりやすく解説します。また、自分に合ったコレクションを見つけるためのポイントもお伝えしましょう。ぜひ最後までご覧ください。

1. 「古美術」と「骨董品」の違い

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「古美術」と「骨董品」の違いは、陶磁器や屏風などの古い家具などを指していることはイメージが付くでしょう。古美術、骨董品、どちらも同じ意味で使われる部分もありますが、一般的には違うものとして扱われます。「古美術品」とは、主に美術品や工芸品などの芸術的価値があるものです。古代から中世、近世、近代の絵画、彫刻、陶磁器、掛け軸・屏風などが古美術に該当します。古美術品は美術館や博物館、個人の美術コレクションなどに収められることがあるでしょう。 「骨董品」とは芸術的価値よりも、歴史的・民俗学的価値に重点が置かれ、幅広い物品を指しています。家具、陶磁器、銅器、刀剣、武具や時計(腕時計・置き時計)などが当てはまります。骨董品は個人のコレクションに収められることもありますが、多くはアンティークショップで取引されるでしょう。

1-1. 具体的な例

具体的な例として、富本憲吉など人間国宝級の作家の作品は、その芸術性や技巧が高く評価され古美術品として扱われます。一方で、江戸時代や明治時代の家具や器物などは、その時代の生活や文化を反映するため、骨董品として扱われます。 ただし、この区分は厳密ではなく、文脈や個々の見解によって解釈が異なることがあるでしょう。たとえば北大路魯山人や荒川豊蔵などの作家は、その作風や思想、制作時期などによって、古美術品と骨董品の両方の側面を持っています。 このように、古美術品と骨董品の違いは一概に言えません。しかし簡潔に分けるならば、古美術品はとくに美術的な鑑賞価値の高いものを指します。骨董品は、美術的な鑑賞価値は高くないものの、歴史的価値や希少性などの理由で価値を持つものと言えるでしょう。

2. 古美術品の魅力と鑑賞のポイント

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古美術品とは、主に近現代の芸術家や工芸家が創り出した作品のことを指します。富本憲吉・河井寛次郎・北大路魯山人・荒川豊蔵・金重陶陽・岡部嶺男ら、日本を代表する巨匠たちの作品は、その美しさと技巧に圧倒されます。彼らは、日本の伝統的な技法や素材を用いながらも、独自の感性や表現力で新しい芸術を創造しました。その結果、彼らの作品は国内だけでなく海外でも高く評価され、人間国宝に認定されたり、世界的な美術館に収蔵されたりしました。 古美術品は絵画、彫刻、工芸品など、さまざまなジャンルにわたります。それぞれの作品には、作者の個性や思想が反映されているでしょう。また、作品には時代背景や社会情勢も読み取れます。たとえば、戦争や災害などの苦難を乗り越えて生きた作者たちは、その経験を作品に込めたり、逆に作品を通して平和や希望を訴えたりしました。古美術品は、作者の心情やメッセージを感じられる芸術です。 さて古美術品を鑑賞するときに、とくに注意しておくと良いポイントをまとめました。

・作者の経歴や作風を調べる ・作品の制作年代や背景を知る ・作品の形や色や素材に注目する ・作品から感じる雰囲気や感情を言葉にしてみる これらのポイントを意識することで、古美術品の芸術的な魅力をより深く理解し、楽しめることでしょう。次の章では骨董品の魅力についてご紹介します。

3. 骨董品と骨董品収集の魅力について

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骨董品は、古美術品と違って芸術性よりも歴史性や文化性に重きが置かれていると言えます。民衆の暮らしやその当時の社会を読み取れるものが多いでしょう。そのため、明治時代や大正時代の生活用品や器物といった骨董品などは、当時の社会情勢や風俗を知れます。また、古道具や刀剣などは、その時代の技術や社会を物語ります。骨董品は、過去の人々の生活や思想に触れられる貴重な資料です。 骨董品には、さまざまなジャンルがあります。たとえば、陶磁器、漆器、金属工芸、仏像、刀剣、甲冑、絵画、書道、版画などです。それぞれに特徴や歴史がありますが、共通していることは、その時代の美意識や文化を反映していることです。骨董品は、美しさだけでなく、深みや重み、そしてロマンも感じさせる存在でしょう。 骨董品は、古美術品と比べて価格が安いことが多く、手軽にコレクションを始められます。骨董品を選ぶ際には、自分の興味や趣味に合わせて、さまざまなジャンルや時代のものを見てみるといいでしょう。しかし、骨董品にも偽物や改造品が多く存在するので、購入する際には注意してください。

4. まとめ

古美術品と骨董品の違いについて、芸術性や歴史性、コレクションの楽しみ方などを紹介しました。古美術品は、日本の伝統文化や美意識を表現した作品であり、骨董品は、日本の民衆の暮らしや歴史を物語る作品です。コレクションをご検討しているなら、どちらも自分の感性や趣味に合わせて選ぶことが大切でしょう。 また、自分の好みや目的に応じて、専門家や信頼できる古美術商に相談することもおすすめです。古美術品は、見るだけでなく、手に取って触れることで、その魅力をより感じられます。 「アート飛田」は創業88年の実績と信頼で、目利きに自信があります。お求めになりやすい適正価格にて販売し、賞品を通してお客様と心が通じるように接客対応に精進しています。当店にあなたのコレクションをサポートさせてください。