2024年04月03日

骨董品とはどう違うの?古美術の定義やジャンルについてご紹介

アート飛田

古い美術品は骨董品と呼ばれるのが一般的であるものの、中には古美術と呼ばれるものもあります。ご自身で保有される美術品が骨董品であるのか、古美術であるのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。ここでは古美術品の定義と古美術品のジャンル、高く売るためのコツについて詳しくご紹介します。

1. 古美術の定義とは?

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古美術とは美術的価値が高い古い作品のことです。時代やジャンルに明確な定義がなく、評価は人によって異なります。古美術の中でも価値の高い作品は、重要文化財などに指定されているものもあります。

1-1. 古美術は骨董品の一種

古美術は骨董品の一種であり、古美術を骨董品と呼ぶのは間違っていません。もともと古美術も骨董品と呼ばれており、美的価値の高いものが古美術と呼ばれるようになりました。海外では、製造から100年以上経過した美術品のことを骨董品と指します。日本は製造から数十年以上のものを骨董品として扱います。そのため、古美術品は製造から数十年以上たった美的価値の高い美術品という定義になるでしょう。

1-2. 古美術と呼ばれるようになった時期

美的価値の高い美術品が骨董品から派生し、古美術と呼ばれるようになったのは第二次世界大戦後です。戦後、西洋の美術品が数多く日本国内に持ち込まれるようになり、美的価値の高い作品が古美術品という呼び名で定着していったのです。

2. 古美術のジャンル

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古美術のジャンルは色々ありますが、代表的なものは次の4つがあげられます。

2-1. 茶器

古美術品の茶器は、茶道や茶の湯など日本の茶の文化に関連する美術品であり、歴史的な価値や芸術的な価値を持つものです。茶道は、客人に茶を淹れることを通じて心の安らぎや精神の調和を追求する日本の伝統的な文化であり、その中で使用される茶器は非常に重要視されます。代表的な茶器には、茶碗や茶筅、茶杓、茶入などです。これらの茶器は素材や形状、作風などが違い、時代や作家によって特徴も異なり、評価に影響を与えます。

2-2. 陶磁器

古美術品の陶磁器は、主に陶器と磁器の二つの大きなカテゴリーに分けられる古い時代の陶芸作品や焼き物を指します。茶碗や花瓶、食器など日常の生活に使われる道具から、祭りや儀式に用いられる装飾的な品まで、さまざまな形態があります。陶器は瀬戸焼や信楽焼、志野焼などが代表的で、磁器は景徳鎮焼や伊万里焼などが代表的です。

2-3. 工芸品

古美術品の工芸品は、高度な技術と芸術性を持つ手工業製品であり、さまざまな素材や技法を使用して作られた美術品です。代表的なものとして金属工芸品や木工芸品、織物工芸品やガラス工芸品などがあげられます。有名作家の作品や、レアな素材を使った工芸品が高く評価されます。

2-4. 絵画

古美術品の絵画は、古い時代に制作された絵画作品です。芸術的な表現や歴史的な文脈、美的な価値などにおいて高い評価を受け、美術市場やコレクションの対象となることがあります。日本絵画では、浮世絵が古美術として扱われることが多いようです。西洋画はルネサンス絵画や英国水彩画などが、古美術として高く評価される傾向があります。

3. 古美術を高く売るコツ

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価値のある古美術品が、必ずしも高く売るわけではありません。正当に評価されず、本来の価値よりも安い査定金額がつけられることもあります。古美術品を高く売るコツは、次の5つがあげられます。

3-1. 保管状態に気をつける

古美術品は、古い作品であるため経年劣化は仕方ありません。しかし、できるだけキズや汚れのない方が、査定金額は高くなります。キズや汚れが付かないように配慮するだけでなく、保管場所も気を配りましょう。直射日光が当たる場所や湿気の多い場所に保管するのは避け、風通しがよく日の当たらない場所に保管するのがベストです。

3-2. 付属品もとっておく

古美術品には木箱や袋、紙などの付属品がついていることもあります。これらは、単なるパッケージや付属品ではなく、作品の価値を左右する要素の一つです。箱のある・なしで、査定価格に大きな違いが出ることもあります。売却する際には、付属品も一緒に査定に出すと査定価格は上がるでしょう。また、未使用のものは査定価格が高くなるので、開封せずにそのままの状態で査定に出しましょう。

3-3. 骨董品・古美術品専門業者を利用する

古美術品の価値は、骨董品や古美術の知識がある人にしか評価できません。そのため、売却する際には専門業者を利用しましょう。リサイクルショップなどでも古美術品を売却できますが、美術の知識のないスタッフが査定するため、本来の価値とはかけ離れた査定金額になる可能性があります。古美術品鑑定の専門知識があり、買取実績が高い専門業者を利用してください。

4. まとめ

古美術品はただの歴史ある美術品ではなく、美的価値の高いものと定義されます。歴史と美しさを兼ね備えているため、コレクター人気が高いものも多く、高額買取が期待できます。しかし、高い価値がある古美術品であっても、知識のある査定スタッフに査定されないと適切な価格がつきません。古美術品を売却する際は、骨董品や古美術専門の買取業者に依頼しましょう。 「アート飛田」は、美術品の販売や買取を行っております。近代美術から骨董品や古美術まで、幅広い美術の知識を持ち合わせたスタッフが、適切な査定をいたします。買取実績も豊富で、満足いただける査定をいたしますので、美術品のことならいつでもお気軽にご相談ください。