2024年04月03日

骨董品の鑑定依頼はどうすればよいのか?その手順について解説!

アート飛田

先人の優れた技術で作り出された骨董品は、美しさとともに稀少性が高く、安定した人気があります。しかし、骨董品は偽物も多く、それだけに確かな鑑定が必要になるのです。ところが、骨董品の鑑定はどのように行なえばよいのか分からない面があります。今回は、骨董品の鑑定依頼について分かりやすくご紹介します。

1. 骨董品とは

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骨董品(こっとうひん)は古い物で、希少価値のある工芸品や美術品を指します。したがって、古くて、希少価値があればジャンルは問わず骨董品といえるのです。骨董品として「絵画」「掛け軸」「焼き物・陶磁器」はよく知られているでしょう。昔、日常生活で使用されていた食器や文具から、民芸品・玩具・貴金属・宝石・装飾品に衣類や家具なども骨董品として扱われます。

アメリカでは1934年に制定された通商関税法で、「製造時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」を骨董品と定義しています。日本では100年経過したかどうかよりも、第二次世界大戦前の物であるか、終戦後の物であるかで評価されるケースが一般的です。大体において、戦前の製品が骨董品としての価値は、高くなる傾向があります。

2. 鑑定とは

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鑑定とは、対象となる骨董品や美術品の真贋を判断したり、それらの品物が作られた時代を見極め、所有者が標榜している通りの骨董品であるかどうかを確認したりする作業です。本来の鑑定は、骨董品や美術品の評価額を出すことだけではありません。鑑定する対象物の真贋判断や、現在の状態の良し悪しを見極めることです。

2-1. 鑑定と査定は異なる

骨董品や古美術品を鑑定する際に「査定」されるケースがあります。査定とは鑑定の後に、そのときの美術市場の動向や、同種の骨董品の相場などを参照にして、古物商=骨董品業者が買取する際の買取価格を提示することです。 大まかにいえば「鑑定」は骨董品の真贋を判断することで、「査定」はその骨董品を買取するときの買取価格を決定する作業といえます。

2-2. 鑑定証書の役割

鑑定士の仕事の中に、骨董品を鑑定後、その骨董品が間違いなく本物であると判断した際に、「鑑定証書」を発行することがあります。鑑定証書は過去の鑑定実績や、歴史ある特定の組織だけが発行可能となるケースが一般的です。 鑑定証書の効力として骨董品が本物である証明書の役割があり、鑑定証書があれば、骨董品の売却時の査定額が高くなる傾向です。骨董品鑑定士は、それだけ重要な職責を担っているともいえます。 ちなみに、鑑定してもらった際に「鑑定証書」を発行してもらう料金相場は、1万円~3万円です。業者により、骨董品の鑑定料と、鑑定証書の発行手数料が別々になっているケースもあります。鑑定だけを依頼することも可能です。

3. 鑑定依頼の方法

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所有する骨董品を鑑定依頼したいと考えていても、具体的にどのような手順や方法を取ればスムーズに鑑定してもらえるか、分からない方も多くいらっしゃるでしょう。鑑定だけであれば、近くにある骨董品や美術品などを扱う古物商に依頼する方法があります。古物商では、鑑定のみを有料で行なってもらえるのが一般的です。

仕事などで多忙なため、お店に出向く時間がない方のために、電話鑑定や写真鑑定を受け付けてもらえる古物商もあります。また、骨董品店へ鑑定してほしい骨董品を宅配便で送る宅配鑑定もあります。さらに、相続などで鑑定依頼する古美術品や骨董品が多い場合は、鑑定士を自宅に招いて鑑定をお願いする出張鑑定がおすすめです。出張鑑定は、自分のエリア内で交渉できるメリットがあります。

3-1. インターネットによる鑑定もある

最近人気の鑑定方法は、インターネットを使う鑑定です。鑑定を依頼する骨董品や古美術品のデータや情報をメールで送ります。その後、テレビ電話の機能を使い、細かく映し出してより正確な鑑定を依頼します。 インターネットは、日本全国のほか、海外からも鑑定依頼が可能です。最終的には直に現物を目にし、手に取って正確な査定価格を出すことが重要です。しかし、インターネットで事前に簡易的な査定を行ない、概算の金額が把握できるだけでも有意義と言えるでしょう。

3-2. 骨董品をよい状態でキープする

少しでも高価な査定を得るために、骨董品を良いコンディションに保ちましょう。一般的に、骨董品や古美術品は保存状態が良ければ高い価格になる傾向があります。そのため、骨董品の劣化が抑えられるよう、紫外線が当たらない、湿気の少ない場所で骨董品を保管しましょう。 また、骨董品の収納箱や袋・鑑定書などがあれば、鑑定結果が上昇する傾向もみられます。しっかりと保管し査定時に一緒に持ち込むことが重要です。

4. まとめ

骨董品や古美術品の価値を知り、それを鑑定し、買取してもらうときの手順についてご紹介しました。また、骨董品の鑑定や買取は、鑑定を行なう鑑定人の経験や知識が大きく影響するため、くれぐれも業者選びは慎重に行ないましょう。 「アート飛田」は、兵庫県西脇市上野にある骨董店です。当社は創業以来88年間、皆様のご愛顧により順調に営業してまいりました。当社は、ここ10年以上、ホームページを充実させ、オンラインによる鑑定依頼や購入依頼が増えております。毎年、日本全国へ数々の骨董品を販売し、発送しております。日本各地の皆様、骨董品に興味がある方はぜひ当社までお問い合わせください。