2024年04月03日

骨董品の鑑定士になるためには何が必要?求められる能力を解説

アート飛田

テレビ番組で、タレントが持ち込んだ骨董品を鑑定する、骨董品の鑑定士になりたいと思っている方はいませんか。そのような骨董品鑑定士になるにはどうすればよいのか、しっかりと理解している方は多くないはずです。今回は骨董品鑑定士について、どうすればなれるのか、なるための注意点などについて詳しくご紹介します。

1. 骨董品の鑑定士とは

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骨董品の鑑定士は、古美術品や古い焼き物などを入念に調べて鑑定し、価値を見極めるのです。骨董品鑑定士や美術鑑定士とも呼ばれます。実際に古美術品や骨董品の鑑定を職業としている方は多く存在しますが、骨董鑑定士・美術鑑定士といった資格は公的機関から明確に定められているものではありません。 では、実際に開業している古美術商や骨董店の店主はどのようにして、鑑識眼を養うのでしょうか。多くは、働きながら修行して古美術や骨董品を数多く目にし、手に取って覚えていきます。それだけ経験値が重要で、それなりの目利きになるには、場数を踏み、しっかりとした鑑識眼を養うことが必要です。 ただし、古美術商や骨董店などを開業する場合は、営業する地域で、古物商としての許可を取得しなければなりません。必ず、管轄する警察署に古物商の申請を行いましょう。

1-1. 骨董品の鑑定士になるため大学で学ぶ

骨董品の鑑定士になるには、養成コースがある大学に入学して、鑑識眼を学ぶルートがあります。また、有名な骨董品店や美術館・画廊に就職し、本物の骨董品に触れて鑑識眼を磨き上げ、実力を付けていく方法も人気です。

1-2. 学芸員資格を取得後に骨董品の鑑定士になる

骨董品の鑑定士になるもう一つの方法として、美術館や博物館などに勤務し、学芸員の資格を取得してから骨董品の鑑定士になる方法もあります。このように、時間がかかる学芸員の資格取得も視野に入れ、少し長いスパンで、真の実力を備えた骨董品鑑定士になるルートもおすすめです。

2. 骨董品鑑定士に必要な能力がある

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骨董品の鑑定士になるための公的な資格はありませんが、人気があり引く手あまたの骨董品鑑定士になるために養うべき能力や、気を付けるべき性格があります。まず、骨董品に対する興味や関心が求められます。さらに骨董品や美術品の細部にまでトコトンこだわる観察力と、本物と贋作のわずかな違いも見抜く繊細な注意力を養うことも重要です。 観察眼や審美眼は鍛えることが可能です。本物をじっくりと観察し、本物だけが持つ独特の美しさを把握しましょう。また、古美術品の芸術的価値や稀少性などの真価を見出す能力も、しっかりと身に付けましょう。 さらに、骨董品が作られた時代背景や地域性、作者ならではの作風・特徴や個性まで、全てが把握できるようになるまで修行が必要です。このように、骨董品の鑑定士を続ける限り、生涯にわたり成長する努力も忘れてはいけません。

3. 具体的な鑑定士の仕事内容

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鑑定士は、骨董品や古美術品の価値を見極める能力が求められます。実際に鑑定する品物はさまざまで、絵画や掛軸などの美術品から、骨董品に分類される日本刀や茶道具に、時代物のおもちゃまで鑑定することがあります。 また鑑定士は日本に古くから伝わる工芸品や、益子焼・九谷焼・伊万里焼などの焼き物に、時を経たさまざまな骨董品の真贋を見極め、製作された時代や作家が誰などかまで調べるのです。そして、現代の骨董品市場でどれくらいの値打ちがあるものなのか、金額まで算定することもあります。 さらに、鑑定士は骨董品の価値を見極めるため、出張買取や店頭買取を行うケースもあります。相続などで旧家の蔵などに所蔵されている大量の骨董品を買取することもあるでしょう。鑑定士として経験を積み、高い信用が得られれば、裁判所から公的な鑑定依頼のオファーが来ることもあるのです。

3-1. 実際の鑑定士による査定とは

骨董品や古美術品にはさまざまな価格があります。中でも骨董品は、「市場価値」・「取引価格」・「買取価格」が重要です。市場価格は、骨董品が市場で買い求めるエンドユーザーに販売するときの「指標価格」です。鑑定は「市場価値」を算出するための作業も含まれます。 また「査定価格」といわれるものもあり、市場価格をベースとして古物商でもある鑑定士が、お客様から骨董品を買取する価格です。さらに「取引価格」は、実際に市場でエンドユーザーに販売する価格のことです。

4. まとめ

骨董品鑑定士は、古美術品や骨董品の莫大な知識を身に付け、何度も本物を見て特徴を把握し、真贋を見極める能力の養成が重要です。骨董品は種類も多く、陶磁器から掛軸や絵画に至るまで数多くの種類があります。また、生涯古美術品の勉強が必要であり、地道に真の鑑定士を目指していく忍耐力も必要となるでしょう。 「アート飛田」は、兵庫県西脇市上野にある、創業88年の骨董店です。ここ10年以上、インターネット上の当社のホームページが信頼を高め、日本だけでなく、全世界へ向けて日本の優れた骨董品の数々を販売し発送しております。日本各地の皆様、骨董品に興味がある方はぜひ当社までお問い合わせください。