美術品を買ったり売ったりする場合、知識や情報を持っていないと損する場合があります。美術品の複製は鑑定が難しいと言われています。売りたいと考えている方は、損しない方法を知りたいでしょう。そこで今回は、美術品の複製は売れるかについてご紹介します。買取査定のポイントや業者選びのコツも説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 美術品の複製は売れる

1-1. 美術品の複製画

複製画の定義とは、まず複製する原画があることを前提としています。原画の作者に許可を取り、複製した絵画のことです。複製はレプリカとも呼ばれます。そしてレプリカは、絵画だけでなく、模写品や複製品を指す場合も使われている言葉です。意外と知られていませんが、複製は贋作や模倣品とは異なります。

1-2. 複製が売れる理由

複製は美術品としての価値があるため、売れます。近年では複製の技術力が高まっています。とくに先進的な技術を使っているものや、細かいところまで再現されているものに関しては、原画以上の価値がつくかもしれません。また複製画にシリアルナンバーが入っている場合、限定部数のみの製作である可能性が高いため、より価値が高くなるでしょう。最近では、アクリルガラスを作品に圧着して原画を忠実に再現した絵画が、複製を超えてプレミアム感が出たと話題になりました。今後も美術品の複製は需要が高まっていくでしょう。

2. 複製の買取査定ポイント

2-1. 有名作品を複製した複製は高い

複製画を売買する場合、複製方法によって査定金額が異なります。できるだけ原画を精密に刷れる方法は価値があがるでしょう。とくに有名な作家の複製画の場合、査定の評価もプラスとなるため、高額買取が可能です。

2-2. 美術品は状態の良さを重視する

美術品では、状態の良さが厳しく査定されます。たとえば傷やシミ、ホコリ、カビなどはマイナス査定となります。査定額も急激に下がるでしょう。美術品としての価値をあげるためには、状態の良さに注意が必要です。

3. 業者選びのコツ

3-1. 美術品の買取が得意な業者を選ぶ

複製を査定してもらう場合は美術品の買取が得意な業者を選びましょう。美術品は価値を評価するのが非常に難しいため、査定の際には知識や経験が求められます。美術品の買取が得意な業者であれば、知識や経験の豊富な担当者が在籍しているでしょう。最近の買取業界では、鑑定士の能力差が問題視されています。入社したばかりのスタッフが類似品の価格を調べながら鑑定する場合もあります。そのような業者を選ぶと適正価格での買取は難しいでしょう。

3-2. 買取実績を確認する

業者の買取実績もきちんと確認しておきましょう。美術品の買取が得意な業者でも、実際にどの程度買取しているか分かりません。また、買取している美術品の傾向も業者によって違います。買取実績が少ないと適正価格に比べて安く買取される可能性もあります。複製を高く売りたい場合は、業者の買取実績を確認することが重要です。

3-3. 業者の対応を確認する

業者選びの際は、スタッフの対応もポイントとなります。質問した時に丁寧に回答してくれるか、分かりやすい説明かを確かめましょう。対応に疑問が残る業者は信用できません。そのような業者を選びと、査定も適当に済ませられるリスクがあります。そのため、業者の対応をきちんと確認しましょう。

3-4. ユーザーの口コミを鵜呑みにしない

業者を選ぶ際に口コミも確認する方もいらっしゃるでしょう。しかし、内容をすべて鵜呑みにするのではなく、参考程度に留めておきます。口コミや評判は、事実と異なる場合があります。また感じ方は人それぞれなので、信憑性の判断が難しいでしょう。口コミの評判がいいという理由だけで業者を決めるのではなく、自分の目で確かめることが重要です。

3-5. 複数の業者に査定してもらう

業者選びの際は複数の業者に査定してもらうのもおすすめです。複製の査定価格は、業者によって異なります。たとえば、同じ複製を査定に出した場合、1万円の業者もあれば、5千円を提示してくる業者もあります。複数業者に依頼することで結果を比較できるため、適正価格が見えるでしょう。複数の業者に依頼するのは手間がかかります。しかし、損するリスクは減らせます。

4. まとめ